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「ポケットエコーで広がる!看護の新たな可能性」
今回は皮膚・排泄ケア認定看護師(WOCN)のNが褥瘡・スキンケア委員として担当します。
秋の風が感じられる季節になりましたが、これからの季節に向けて新たな挑戦や発見を楽しんでいらっしゃるでしょうか?
さて皆さんは、ポケットエコーをご存知でしょうか?
その名の通り、ポケットに入るほど小さなエコー(超音波装置)です。技術の進化により、機器は小型化し高画質化も進んでいます。さらにAI技術が搭載されているものもあり、注目が高まっています。その場で体の中の正確な情報を得ることができるポケットエコーは、まるで聴診器のようです。いつでもどこでもそのような機器を使える時代がすぐそこまできているのです。当院でも、ポケットエコーを導入してから1年が経ち、さまざまな場面で活用しています。
私は褥瘡の状態をより詳しく評価したいと考え、ポケットエコーの勉強を始めました。使ってみると、体内の状態が可視化できることで、どのような変化が起きているのかがわかります。また変化を予測してケアに活かすこともでき、その正確さに感動しました。それ以来、膀胱内の尿量を調べたり、直腸内を観察したり、骨盤底筋トレーニングにも活用するようになりました。エコーでの可視化を、ケアに活かすだけでなく、患者さんと情報を共有する際のコミュニケーションツールとしても役立っています。
ポケットエコーが私たちのケアの力を広げてくれる、その可能性を感じながら看護がより発展していく未来が楽しみです!
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